副院長の平口でございます
副院長の平口でございます。初めてこのブログを担当させていただきます。
今回は、私の研究内容についてご紹介させていただきます。
歯科治療において、歯髄(歯の中にある神経と言われている部分)に虫歯(細菌)が到達した場合、その療法として、神経の表面にMTA(Mineral Trioxide Aggregate)や水酸化カルシウムを直接覆髄(神経の表面に作用させる)し、修復象牙質形成を期待するという非抜髄療法があります。
私はこの非抜髄療法を研究しております。具体的には歯髄細胞に対してBDNF(Brain-Derived Neurotrophic factor)などの神経栄養因子を作用させる研究を行っておりました。
その研究の中で、BDNFは歯髄細胞において炎症制御、コラーゲン代謝、骨・象牙質関連蛋白質の発現に関与し、新規直接覆髄材として有用である可能性があることがわかりました。
皆様の歯にとって良い方法はないかと考えながら、日々診療に努めております。